川越美人倶楽部では2018年7月 大正浪漫通りの相亀百縁処にて浴衣縫い講座(全3回)を川越のベテラン和裁士を講師にお迎えして行いました。目標は「自作の浴衣を着て7月31日川越氷川神社の夏越の祓えに参加しよう」という企画です
①浴衣を縫った訳
川越美人倶楽部の着付け研究のメンバーは、和文化を楽しんだり、製作を厭わない仲間達なので、いっそ浴衣縫いにチャレンジしてみたら楽しいのではないか?という思いつきでした。川越の町の和裁士さんとの交流も目的の一つです
②講座を百縁処でやった訳
相亀百縁処の二階の畳部屋はとても広くて、本物のレトロ家具の前で、大正浪漫通りを行き交う人々を階下に眺めながらチクチクと針仕事を進めていく風景は、とても日本的で川越のイメージに沿い百縁処のコンセプトにぴったりだと思いました。講座中はエアコンのない部屋にて扇風機で過ごす昭和な温度感も体感できました。
③美人倶楽部が氷川神社の夏越の祓に行ったわけ
川越美人倶楽部では、兼ねてから川越氷川神社で行われる神事や、お祭りのしきたりに込められた意味について研究をしています。夏越の祓や川越祭りの例大祭に会のみんなで毎年参加するようになってかれこれ5年以上がたちます。
当会にはシンガーソングライターの東昌彦氏(50歳)が活動を共にしており、その研究の中で川越まつりのイメージソング「川越氷川の神囃子」が生まれたり、夏越しの祓の茅の輪くぐりの際に唱える和歌「「水無月の夏越祓いする人は千歳(ちとせ)の命(いのち)、延(の)ぶと言うなり」を歌詞に作った「蘇民将来」という曲を一緒に歌ったりすることになったのです。今年はその日に合わせて出来上がった浴衣を着ようという具体的な目標もあって、さらに楽しく参加できました
④浴衣を縫い、浴衣で氷川神社の夏越の祓に行って何を感じたか。
古いしきたりにはちゃんと意味があって、神事や行事をこなしているうちに心身が整ったり、人々が協力し合うことで絆が生まれたりする。今の氷川神社は観光客も甚だ多い中、観光客、町の人、氏子の区別なく宮司がお祓いをしてくれることに感謝。家族や友人の名を人型に書き、川に流す神事も、誰を書こうかなと、人を思う気持ちを引き出してくれるひと時でした。夏越しの祓後の直会では「夏越ごはん」という行事食を野菜料理研究家の宮崎晃慈氏(65歳)に作っていただきみんなで食べて会を終えました
⑤これからどんないいことがありそうか。
先生になっていただいた戸井田絢子さん(72歳)とは、百縁処に集う皆様のご縁を辿ってめぐり合うことができました。まるで母が家で娘たちに浴衣縫いを教えてくれるような、家庭的な雰囲気の講座で、まちがえたりうっかりしたりしながら、笑いの絶えない講座となりました。そんな良き人間関係を紡ぎながら、和文化は和みの文化、みんなで仲良く日本らしい心で活動していけそうです。これからも川越の町の方々と馴れ親みながら、知性と教養とユーモアを兼ね備えた見た目美人、心美人、健康美人と言われるような川越美人の育成に励みたいとおもいます。